※この記事は2025年4月12日に公開した記事を再掲載したものです。
※本記事で紹介するイベントは掲載当時の内容です。最新の開催情報は公式情報をご確認ください。
毎月第2日曜、須賀川市の中心部は多くの人でにぎわいます。なぜなら、飲食店やハンドメイド作品ショップなど100店舗以上が出店する定期市、Rojima(ロジマ)が開催されるから。普段は静かな街並みが、この日はいつもと違う顔を見せてくれます。
Rojimaはどのような思いで運営されているのでしょうか。
Rojimaを運営する一般社団法人ロヂカラの大和田さんにお話を伺いました。
始まりは須賀川市職員の勉強会

最初にRojimaを始めたのは須賀川市の職員なのだとか。きっかけは市職員の勉強会でした。そこでは「須賀川の町おこしとして、市の職員として働くほかに何ができるのか」を考えていたのだそう。
他の地域の事例を見に行ったりもした結果、須賀川でやるならマルシェ(市場)という形が良いのではないかとの結論が出ました。そこで、職員有志による個人的な活動としてRojimaが始動しました。
発端が職員の勉強会という場でありながら、Rojimaという実際の事業につながったのは驚きです。職員の側にも、勉強そのものより、自分たちで1つのものを作り上げるという経験の方が学びになるのではという考えがあったそうです。
ちなみに、公務員は副業NGのため、Rojima運営は無報酬で行っているのだそう。社会貢献活動に該当することから、市からも許可を得て活動しているそうです。
現在は市職員だけでなく民間のスタッフも運営に携わっていますが、その人たちも含めて無報酬なのだとか。その代わり、デザインの仕事をしているスタッフが自分の強みを生かせる場として参加するなど、報酬以外の形でメリットを得ています。
2015年、まちなかを舞台にスタート
Rojimaが始まったのは2015年6月。東日本大震災による被害の跡がまだ残っていた頃です。須賀川市は特に中心市街地の被害が甚大でした。また、震災に伴い空地、空き家、空き店舗などが増えたこともまちの課題となっていました。
ただ同時に、まちなかは希望が持てるエリアでもあったのです。震災により使用不能となった須賀川市旧庁舎に代わり、同じ場所で新庁舎の建築工事がすでに始まっていました。さらに、新たな市民の活動・交流場所となる須賀川市民交流センターtette(テッテ)が近くにできるという話も進んでいました。
Rojimaはこのまちなかを舞台に選び、25店舗からスタートしたのです。
日曜日のまちなかを盛り上げる

Rojimaの開催日は毎月第2日曜日。
もともと、商店街の店舗は日曜が定休日というところが少なくありませんでした。わざわざ日曜日に市外から来てくれる人もいるのに、その日が定休日の店舗は入店すらできないというもったいない状況だったのです。
そこで、Rojimaの開催日だけでも店を開けてもらい、まちなかの活性化につなげたいという考えがありました。
確かに、普段は夜だけ営業している居酒屋なども、Rojimaの開催日は昼間から店頭で食べ物を販売していてにぎやかです。
須賀川はやりたいことを実現できる場所
「自分たちでやってみようと思ったことを実現しやすい環境が須賀川にはあると思っています」
大和田さんはこう言います。
Rojimaは出店料を原資にして運営していますが、イベント等を実施する際に須賀川市の補助金を利用することも可能です。新しいことを始めるにあたって、市にサポートしてもらえるのは安心ですね。
Rojimaも開催する上で周囲の協力を得ています。また、Rojima自体が個人のやりたいことを実現する場にもなっています。それぞれ見てみましょう。
保健所・警察の協力

Rojimaの開催にあたっては、保健所や警察の協力を抜きには語れません。
飲食物を提供するイベントなので、保健所との話し合いは不可欠です。スタッフの1人が須賀川市から出向し在籍していたまちづくり会社を中心に、責任者の所在等の話し合いを実施しました。交渉の末に露店営業許可を取得し、現在の環境を実現できました。
また、道路を通行止めして歩行者が通りやすくするため、警察の協力を仰いでいます。県道はバスなども通るため難しいのですが、路地の細い道は通行止めにしてもらっているのだそう。Rojimaは公共性があるからということで、手続きのみで道路使用料は免除してもらっています。
女性が子育てしながらやりたいことをできる場所

Rojimaは今でこそ家族みんなで楽しめるイベントになっていますが、もともとのターゲットは子育て中の女性だったのだそう。アクセサリーやインテリア雑貨、小物を取り扱う出店者が多いのは、このような事情もあるのだそうです。
少なくない数の女性が、妊娠・出産やその後の育児に伴って元の仕事から離れています。そのような人が手仕事でお金を稼ぐ副業の場としてもRojimaは有効です。
家の中にこもっているだけではなかなか発信できない得意なことやこだわりも、Rojimaという場所があれば発信できます。「須賀川は子育てしながらやりたいことができる場所」だと伝えられる貴重な場所なのです。
実際に、Rojimaでハンドメイドショップを出店している人は常設の店舗を持たない人が少なくありません。出店者がどこで商品を購入できるか質問された際に「Rojimaで出店しています」と案内できて助かっている、との事例もあるそうです。
このように、Rojimaは出店者の居場所としても役立っているのです。
次回開催は4/13(日)
Rojimaは1月、8月を除く毎月第2日曜日に開催しています。
次回の開催は4月13日(日)。
「Rojimaに来てまちの雰囲気を楽しんでもらえればいいなと思います」
大和田さんはこう話します。にぎやかなまちなかの雰囲気を楽しみに、ぜひ足を延ばしてみてくださいね。
Rojima(ロジマ) 開催情報

| 日時 | 4/13(日)10:00〜15:00 (1,8月を除く毎月第2日曜開催) |
| 場所 | 上記地図「会場」エリアの空き店舗・広場など |
| 駐車場 | 須賀川市役所・JA夢みなみ本店ほか |
| URL | Rojima |
Rojima運営に携わりたい人を募集中

「自分が住んでいるまちだから、せっかく住むのなら楽しく過ごしたいなと。何があったら楽しく過ごせるかと思った時に、日曜日の過ごし方が1つあるかなと」
大和田さんはRojima運営に携わる理由をこのように話します。
「誰かにやってもらうのではなくて、自分たちでそういう場を作れるというところを。自分たちでもできるんだという姿を見てもらいたい」
Rojimaが始まって間もなく丸10年。コロナ禍もあり環境は大きく変化しました。また、子供が生まれる等ライフステージの変化を迎え、活動にかけられる時間が減ったスタッフもいます。
今後、初代Rojimaとは区切りをつけ、Rojima 2.0として発展させていける次世代を見つけたいとの思いがあるそう。
現在も、地元の高校生や大学生に運営を手助けしてもらっています。しかし、もっとこのRojimaという場を活用してほしいと大和田さんは言います。
「その人がやりたいことを実現していくサポートというか、一緒にやりたいことを考えて実現させていけるような関係性ができれば嬉しいなと思っています」
Rojimaの運営に興味があるなら、実際に携わってみませんか?
お問い合わせは下記のメールアドレスまで。
一般社団法人ロヂカラ
| 連絡先 | rojima.info@gmail.com |



