公務員ライダーが案内する古殿町。気になるプログラムを選んで楽しめるフルドノタイムとは

イベント
古殿町産業振興課商工観光係の深野初美さんと娘さん 提供:深野さん

ヘルメットとジャケットを装備し、颯爽とバイクを操る女性。普段は古殿町役場で働く職員だというのですから、そのギャップに驚きます。

この方は古殿町産業振興課商工観光係の深野初美さん。古殿町で開催されるイベント、フルドノタイムの運営に携わっています。その一方で、イベント内で開催されるプログラム「バイクで走ろう!古殿町のいいトコロ」の案内人でもあるのです。

フルドノタイムでは、この他にもさまざまなプログラムが開催されます。その魅力や楽しみ方について、深野さんにお話を伺いました。

フルドノタイムってどんなイベント?

出典:フルドノタイムHP

フルドノタイムとは、古殿町の方々が案内人になり、古殿町の伝統文化や生活の知恵を学ぶ体験プログラムです。2026年は38の講座が開講され、それぞれ料理やガーデニング、田植えなどを体験できます。

「町を体験するイベント」として始まった

町の観光に力を入れるべく6年前にスタートしたこのイベント。参考にしたのは、岐阜県で開催されている温泉泊覧会というイベントです。温泉に泊まりながら地域でさまざまな体験をするという特徴的なスタイルで、それをベースにフルドノタイムが企画されました。

町内で人を笑顔にできる体験をしてくれそうな方々に声をかけ、古殿町を体験するイベントとして取り組みが始まったのです。

気になるプログラムを見つけるのも一つの楽しみ

「流鏑馬の練習会に参加しよう!」 出典:フルドノタイムHP

プログラムの内容はさまざま。家族みんなで楽しめるものから、大人が一人で没頭できるものまで、幅広いプログラムから気になるものを選べます。

講座の中には、流鏑馬(やぶさめ)や和太鼓など、未経験の人にとっては敷居が高いアクティビティも。初めてのことに挑戦するにも、フルドノタイムはうってつけです。案内人が分かりやすく教えてくれるので、初心者でも安心して取り組めます。

人気のプログラムは10分で満席に

「作って食べよう ふるどの郷土食ランチ」 出典:フルドノタイムHP

数あるプログラムの中でも、特に人気なのが食に関するプログラム。古殿町の郷土食や蕎麦打ち、ピザづくりなど、さまざまな食体験を楽しめます。

中には、申込受付開始後たったの10分で満席になったプログラムも。定員が3名から6名と少ないことも理由の一つではありますが、熱狂的なファンがついている様子がうかがえます。

希望のプログラムがもし満席でも、まだ諦める必要はありません。キャンセル待ちとして登録しておけば、空きが出次第申し込めるシステムが整備されています。直前まで望みを捨てなければ、チャンスが巡ってくるかもしれませんね。

フルドノタイムの案内人

特色豊かなフルドノタイムのプログラム。それらを企画する案内人も幅広い面々が揃っています。

気になる案内人を選んで参加できる

「野﨑洋光とつくるふるどの春御膳」 出典:フルドノタイムHP

フルドノタイムのプログラムを開催する案内人の中には、和食料理人の野﨑洋光さん、チェンバリスト・指揮者の圓谷俊貴さんという全国的に有名な方々も。二人とも古殿町出身で、現在は古殿町ふるさと応援大使を務めています。

「この人のプログラムを受講したい」という動機での申込ももちろんOK。気になる案内人を探してみるのも面白そうですね。

古殿町で本格的な音楽イベントを開催

「プロのピアニスト・声楽家と一緒に歌おう・聴こう!2026」 出典:フルドノタイムHP

圓谷さんが案内人となるのは合唱イベント「プロのピアニスト・声楽家と一緒に歌おう・聴こう!2026」。昨年初めて開催し、「コンサートホールがない古殿町で本格的な音楽が聴けるなんて」と好評だったそう。

2025年は小学校の体育館での開催でしたが、2026年は規模を拡大してやぶさめアリーナで開催します。コンサートを聴くだけでも、もちろん一緒に歌っても楽しめる時間になりそうです。

プロだけじゃない、「好き」から生まれるプログラム

「バイクで走ろう古殿町のいいトコロ」案内人、深野さん(右)と同僚の平松洋昭さん(左)。

プロの農家や園芸家、大工といった方々が案内人となるプログラムがある一方で、趣味で卓球や登山に取り組む方々が案内人となるプログラムもあります。

深野さんのプログラムもその一つ。趣味のバイクを生かして、古殿八幡神社や道の駅ふるどのなどのスポットを巡りながら町内をツーリングする企画を開催します。事務局として仕事をする中で、「自分たちでもやってみよう」という想いから開催に至ったのだそう。

プロでなくとも「好き」をプログラムに昇華できる、この懐の深さがフルドノタイムの魅力を増す一因となっています。

他の参加者との出会いも楽しみの一つ

晴時coffeeの中畠義行さん・伸子さん夫妻

プログラム「『晴時coffee』が教えるコーヒー講座」を開催するのは、晴時coffeeの中畠義行さん・伸子さん夫妻。案内人として参加する面白さを「人によって興味関心が全然違うこと」だと話します。

同じプログラムであっても、参加者の反応や質問内容はその都度さまざま。時には思いがけないやりとりが生まれることもあります。一筋縄ではいかず、それが醍醐味なのだとか。

その場に集まる他の参加者とはまさに一期一会。同じテーマに関心を持つ人が集まるからこそ、新たなつながりが生まれるのもフルドノタイムの楽しみの一つです。

古殿町をもっと楽しんでもらうために

フルドノタイムの運営にあたり、深野さんは古殿町をもっと楽しんでもらうための工夫を重ねています。その取り組みについて伺いました。

便利に進化するパンフレット

出典:フルドノタイム2026パンフレット

パンフレットは毎年進化しています。2026年は、プログラムカレンダーにオレンジ色の矢印が描かれているのがポイント。一日で複数の講座を受講できるよう、はしごできるプログラム同士が矢印で結ばれているのです。
さらに、合間の時間に食事ができるよう、別ページに町内のランチ情報も掲載されています。

また、遠方からの参加者に向けて、宿泊施設の情報や、講座と観光を組み合わせた古殿散策モデルコースの紹介も。フルドノタイムをきっかけに古殿町を楽しめるしかけが散りばめられています。

表紙イラストにも注目

出典:フルドノタイム2026パンフレット

実は、表紙イラストも毎年変わっているのだとか。イラストには開催プログラムが反映されていて、特にその年新しく開催されるプログラムは分かりやすく描かれています。

今年のイラストの中心に描かれているのは楽器を奏でる女性の姿。2026年の新プログラム、「ライアー音浴体験会」が反映されているのです。気になる講座のイラストが描かれているか、探してみてはいかがでしょうか。

情報発信にも力を入れる

広報活動にも注力しています。
フリーペーパーでフルドノタイムを紹介するほか、ラジオ番組に出演してのPRも。小中学校経由で、子供向けのプログラムにフォーカスしたチラシの配布も実施しています。特に、新聞の折込チラシは大きな反響があったのだそう。

多くの人にフルドノタイムの情報を届けられるよう、発信にも工夫を重ねている様子が伺えます。

「古殿町って面白い」と思ってほしい

深野さんに、フルドノタイムが目指すことについて伺いました。

「古殿を身近に感じてもらえたら嬉しいし、町内の人でも、行ったことがない所に行くきっかけになってほしいです」
少し考えた後、このように答えてくださいました。

「町外の人にも、もちろん『古殿ってどこ?』から始まると思いますが、『行ってみたらいい所だったよ』と他の人にもお友達にも広めてもらえたら嬉しいです」

知らなかった場所を訪れてみること。
気になっていた体験に、少しだけ踏み出してみること。
そんなきっかけが、「古殿町って面白い」という実感につながっていくのかもしれません。

フルドノタイム 開催情報

開催期間2026年4月11日~6月29日
問い合わせ先フルドノタイム事務局
福島県石川郡古殿町大字松川字新桑原31
Mail: furudonotime@gmail.com
URL: HPFacebookInstagram
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